【書評】中西宏一さんの「建設業のための経営改革バイブル」は、警備員にとっても参考になる好著!・・・建設会社の経営者特有の「意地の張り合い」こそが売上重視一辺倒を招き、本来最も重要な粗利益の追求を妨げてきたんですなあ・・・分かるような気がします

今日は【書評】を久々にお届けしたいと
思います。

当ブログでは、警備員の初心者向けに
マニュアルを少しずつ作成していって
いますが、それだけだと単調にもなり
かねません。

多角的に見ていくことも大事ですので、
時に今回のように、警備員に関連する
業界の書物なども取り上げていければ
と思っています。

今回紹介する一冊は、「建設業経営
コンサルタント」の中西宏一さんの
「建設業のための経営改革バイブル」
です。

(*コチラです。↓)




なぜ、今回、この本を当ブログで取り
上げようと思ったのか?

それは、警備員にとっても、建設会社
とは日々の業務で常に関わりがある
からです。

「警備員が建設会社の経営のことを
知ってどうする?」という人もいる
でしょう。

が、知らないよりは知っていた方が
「幅が広がる」と思うんですよ。

実際、警備員が現場監督と接して、
話をする機会は意外とあります。

その時に、「私は警備員なので、
建設業界のことは何も知りません」
では、広がる話も広がらなくなり
ます。

「それでも、別に構わない」という
警備員はそれはそれでいいでしょう。

そういう警備員は、どこに行っても
「進歩がない」と内外から見られ、
あらゆる警備会社をさまよい続けて、
結果的に路頭に迷うことになると
思います。

やっぱり、警備員に限らず、どんな
業界であっても、日々勉強だと思う
んですよ。

ですので、向上心のない警備員の
方々はこの先、読んで頂かなくても
結構です。

「経営」って、言葉を聞けば難しい
と思う人が多いかと思いますが、
実は警備員だって、日々「経営」を
しています。

家庭を持つ警備員であっても、独身の
警備員であっても、「家計」のことと
無縁な人はいないはず。

「家計」は家の「経営」です。

会社経営は「会社の家計」とも言い
換えられます。

身近なものなんです。

もっとも、中西さんのこの本は、
「建設業に特化した経営本」という
意味では、建設会社の経営者等に
とっては、是が非でも読みたい一冊
ではないでしょうか。

私もサラリーマン時代には、この手の
「経営本」は結構読みました。

ただ、建設業に特化した経営本は、
この本が初めて。

これも、私が警備員になったからこそ、
です。

警備員になって、建設会社と現場で
関わることがなければ、一生読む
ことはなかったかもしれません。

書いてある内容は非常にシンプルでした。

「建設会社の経営者は、売上重視では
なく、粗利益重視にしなさい」。

・・・私がこの本を読んで驚いたのは、
建設会社の経営者の「意地の張り合い」
でした。

これは、私も警備員になって、現場を
数々見てきましたから、なんとなく
分かりますが、確かに、現場監督に
よっては「えっ、これが現場監督?」
と首をひねりたくなるような人も
実際にいましてね。

・・・いや、分かるんですよ。

「たたき上げの現場監督」がそれまで
どのような苦労をし、大変な思いを
してきたであろうことは。

いわゆる「エリート」では決してない。

そういう現場監督、あるいは、現場監督
上がりの経営者は、「経営」について、
体系的に習ったことがある人は、建設
業界では少ないはず。

・・・最近は、大卒の若手をすぐに現場
監督にする大手の建設会社も多々見られ
ますがね。

中小の建設会社では、まず考えられ
ません。

この本は、大手建設会社向けではなく、
中小の建設会社向けに書かれたことは
間違いなく、だからこそ、読み応えが
ありました。

中小だからこそ、「意地の張り合い」を
する。

それが売上であることを中西さんは
ズバリ指摘しています。

これも、分からない話ではありません。

私も若いサラリーマン時代に、経営者
から「うちの売上はこれこれこうで・・・」
と口酸っぱく言われ、その当時に所属
した会社の売上はいまだに覚えています。

が、粗利益については、覚えていません。

これが現実ですよ。

まあ、私も中小の会社のサラリーマン
でしたから、結局、建設会社に限らず、
どの業界でも売上重視という姿勢は
分かります。

が、中西さんは「それではダメだ」と。

これは、警備会社もそうですが、「現場」
だけで動いているわけではないんですよ。

会社というものは。

私も他の警備員から「内勤は、我々現場で
働いている警備員の料金をぼったくって
いる」なんて愚痴も聞きます。

しかし、内勤で給料を計算する人が
いなければ、我々の給料も出ないわけ
でしてね。

単純に言えば。

また、事務所を構えなければ、営業も
できませんし、何かあった時に守って
くれる人もいないということになります。

「文句を言うなら、個人で警備会社を
やってみろ」と私なんかは思いますがね。

絶対できませんから。

・・・それはさておき、「意地の張り合い」
をする建設会社の経営者に中西さんは
「売上重視で、利益の出ない仕事をして
いては本末転倒。何が何でも、粗利益を
出す」ことをこんこんと説いていきます。

もちろん、経営者だけが分かっても
ダメなわけで、幹部はもちろん、部長
クラス、さらには、一般社員やパート
に至るまで全社的に浸透させようと
します。

そのために大事なのが「会話」です。

全社員はもちろん、パート従業員にまで
一人一人面談をし、各部門での会議を
定例化する。

これ、普通の会社、大手であれば、
当たり前のように行われています。

でもねえ、大手であっても、案外、
形骸化していたりするんです。

それを中西さんは中小の建設会社で
浸透させては、粗利が赤字の会社を
一年で黒字にさせてきました。

中小の建設会社だからできたのかも
しれませんが、むしろ、こういう
会社の経営者こそ、頑固なワンマン
が多いものです。

「中西さん、見事だなあ」と感心しま
したよ、私は。

これ、警備業にも活かせるのではないか
と私なんかは思いましたねえ。

警備会社も、年に二回の「現任教育」
とかで会社の数字について触れられ
ます。

私なんかは興味津々でメモを取ったり
するのですが、他の隊員は寝ていたり
します。

せめて、自分の会社の売上くらいは
知っておいて損はないと思うのですが・・・。

現場に出て、現場監督から「おたくの
売上は?」と聞かれることはまずない
ものの、普通の会社の社員であれば、
知っていなければ「お前、本当に社員
なのか」と疑われかねません。

まあ、警備員はほとんどが正社員では
ありませんから、そうなるのかもしれ
ませんが。

全員正社員雇用にすればいいと思うん
ですがねえ・・・。

そうすれば、少しは会社の経営にも
関心を持つ、というか、持たざるを
得なくなりますから。

中西さんのこの本を読んで、いろいろ
考えさせられましたよ。

一警備員として。

建設会社の経営者や経営幹部に限らず、
警備員にも読んでほしいと思いました。




*中西さんは他にも興味深い本を出版
しています。↓




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